妻を知ることは、私を知ること
意味性認知症という難病を患う妻を5年8カ月にわた
って夫は介護した。その身体的物理的な作業に精神性
が次第に加えられていき、やがて夫は「妻」を発見し
ていくことになる。その過程で、発症する前の夫婦と
して共に歩んでいた長い年月に起きたささいな出来事、
ふと記憶に残っていた何気ない妻との会話、それらの
一つ一つが6年近い年月のなかで考察の対象になって
いった。そして多分それは「省察(せいさつ)」と呼べ
るものだろう。
つまり、認知症を発症した伴侶を介護し最期を看取るま
での期間は、自分と元気なころの妻という二つの人格の
内心を深く見つめていく旅路でもあった。
本書は平易な言葉で書かれていて、介護の記録という体
裁を取っているが、「人が二人で生きる」というテーマを
考え抜いた爽やかな哲学書だとも言える。認知症の老親
を持つ人や医師及び介護職の人、そして「夫婦とは?結
婚とは?」という普遍的な問いを持つ人たちに対して、
大きな気付きを与えてくれる一冊である。
って夫は介護した。その身体的物理的な作業に精神性
が次第に加えられていき、やがて夫は「妻」を発見し
ていくことになる。その過程で、発症する前の夫婦と
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ふと記憶に残っていた何気ない妻との会話、それらの
一つ一つが6年近い年月のなかで考察の対象になって
いった。そして多分それは「省察(せいさつ)」と呼べ
るものだろう。
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での期間は、自分と元気なころの妻という二つの人格の
内心を深く見つめていく旅路でもあった。
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裁を取っているが、「人が二人で生きる」というテーマを
考え抜いた爽やかな哲学書だとも言える。認知症の老親
を持つ人や医師及び介護職の人、そして「夫婦とは?結
婚とは?」という普遍的な問いを持つ人たちに対して、
大きな気付きを与えてくれる一冊である。
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妻を知ることは、私を知ること
妻を知ることは、私を知ること
意味性認知症という難病を患う妻を5年8カ月にわた
って夫は介護した。その身体的物理的な作業に精神性
が次第に加えられていき、やがて夫は「妻」を発見し
ていくことになる。その過程で、発症する前の夫婦と
して共に歩んでいた長い年月に起きたささいな出来事、
ふと記憶に残っていた何気ない妻との会話、それらの
一つ一つが6年近い年月のなかで考察の対象になって
いった。そして多分それは「省察(せいさつ)」と呼べ
るものだろう。
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での期間は、自分と元気なころの妻という二つの人格の
内心を深く見つめていく旅路でもあった。
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裁を取っているが、「人が二人で生きる」というテーマを
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